ゆうゆうかんかん 悠悠閑閑
悠悠閑閑へようこそ! 当ブログはフォーチュンクエストトラパス中心サイトです。 二次小説や日記などがメインの ブログ名のまま、のんびり運営です。 よろしければどうぞ!
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tomo西村さまから『お題企画で創作をしませんか?』
と、お声掛け頂きました!
お誘いくださり、ありがとうございますvvv
既に皆さまのお題企画SSはUPされてます。
モヘモヘしながら楽しませて頂きました!
皆さん凄いな~☆
そんな訳で遅くなりましたが、みいのお題企画UPです。
最初はイラストにするつもりだったのですが、最近絵ばかり書いているのでSS
でお題に挑戦です!
色々考えた結果。
トラップとパステル2人で何かに挑戦して欲しいなぁーと思いまして、こんなのが
出来ました。
お待たせしました!
注意!怖いのが少しでも苦手な方はお気を付けてお読みください。
(みいが書くホラーなんて知れてますがw)
お題『トラパス・挑戦』
(携帯からのUPなので、読みづらい点があるかもです…)
あ。
題名、パロってみましたーw
********
「そのまま正面を向いててくださいね。」
そう言われた次の瞬間
私の視界は闇に落ちた
《ホラーハウスからの挑戦状》
事の始まりは親友からのこんな一言。
「パステル。トラップと2人でホラーハウスに挑戦してみない?」
「絶対に嫌!」
私は問答無用でリタの誘いを断った。
「えっ!即答なの?」
私の見事なNO!な返事にリタは苦笑していた。
だって!
例え作られた物でも怖いのは嫌いだし、苦手なんだもの!!
そう力説する私に苦笑混じりのリタは
「何事も経験よ、パステル!」
そう言って、村はずれの廃業した診療所で行われているホラーハウスのチケット
を2枚押し付け、仕事へ戻って行った。
厚く黒い布で覆われた両目。
もちろんその目には何も映る訳も無く。
視覚を遮られただけで訪れた不安感を必死に何かで補おうと手を伸ばした。
「ったく。しゃーねーなぁ」
いつもの決まり文句と一緒に、大きく細い手が私を捕まえてくれた。
「あ、ありがと。トラップ」
手のひらの温度に安堵する。
「はい。そうやってちゃんと彼女さんの手を握ってあげてくださいね。じゃあ
次、彼氏さんの目隠しを付けますね」
ホラーハウスの係の人の間違った認識に異論を唱えること無く、静かに目隠しを
付けて貰っているらしい、トラップ。
らしい。って言うのは…だって私には見えないからね。
「おぉ、本当に真っ暗だな」
聴覚に飛び込んでくるトラップの声。
「でしょ?だから絶対手を離さないでね」
「へーへー」
そう言って改めてトラップの手を握り締める。
「…ではお待たせしました…。
目隠しホラーハウス、その手を離したが最後。
次に繋ぐ手があなたのパートナーとは限りませんよ?
どうぞゆめゆめ、離されませんように。
お気を付けていってらっしゃいませ…」
雰囲気満点のセリフに送り出された私達。
今一度、トラップの手を強く握り締めた。
何があってもこの手だけは離さないんだからっ!
ギイィィィ…
重苦しい音を響かせ扉が開かれたのだろう。
ゆっくりと前に進む。
バッタン!
「きゃっ!?」
思わずトラップにしがみつく。
ううん。
正確にはトラップである筈の体に…だ。
まさかトラップじゃない、よもや、此の世の物で無い『何か』だった日には…
そこまで想像して慌てて頭を振る。
だ、ダメだ!
考えるのは辞めよう!
「おめえ…まだ何も始まってねぇだろうが。扉が閉まったくらいでビビり過ぎ」
そう言って、無情にもトラップの体から私は引き剥がされてしまった。
「うぅー。出たいよぉー」
すでに後悔で泣きそうだ。
入ったばっかで何言ってんだ。と、トラップの呆れ声がする。
そんな事言われても、怖いものは怖い。
「ト、トラップ?これ、どうやって進めばいいの?」
今の私達、まっすぐ歩く事すら困難なんですけど!?
「んなの、手で壁を触りながら歩くに決まってんだろ?壁が無くなれば曲がり
角って事」
「なるほど!」
思わず感心していると、
「常識」
と怒られた。
「ほれ、俺は左側の壁。おめえは右側の壁を触って歩けよ?
…ま。何を触るか知らねぇけどなー」
けっけっけ!
トラップの意地悪な笑い声が闇に響く。
今、トラップがどんな表情をしているかなんて、見えなくても分かるぞ。
本当に性格悪いんだから!
しかし、どんなに性格が悪かろうがここから脱出するには彼の力が不可欠で。
私は恐る恐るどこにあるかも分からない壁に向かって手を伸ばした。
ひと。
ひんやりと冷たく固い物質に触れた。
「壁、ちゃんと触ったかー?」
私の耳少し上辺りから聞きなれたトラップの声。
「う、うん。大丈夫だと思う」
闇に向かって頷く。
おしっ!と元気に歩き始めようとしたトラップに慌てて待ったをかける。
「あんだよ!?」
「あ、あのね、途中で置いて行ったりしないでね?絶対!手も離さないでね?私
トラップに置いて行かれたら、一生出られる自信ないからね!」
出来る事ならトラップの両目を見ながらしっかりお願いしたい所だけど、そうも
言ってられない。
「…わぁーったよ」
俺も無事にここから出られる自信ねぇーけど。
そんな声が聞こえた気がするけど。
勇気を奮い起こして一歩踏み出す。
ピチャ…
ムニュ
ムニムニュ
「な、なんか踏んでるぅー!?」
奮い起こした勇気が無惨に萎んでいく。
スタートしていきなり地面がふにゅふにゅ、でこぼこと頼り甲斐を無くした。
微妙な弾力と踏み応え。
例えるなら、まるで人…の上を歩いている様な感覚。
ま、まさか……死体とかじゃないよね?
「うひゃー!気持ち悪りぃなー!まるでゾンビでも踏んでる気分じゃね?」
トラップが楽しそうに気味の悪い事を言う。
「なんで言っちゃうのー!?想像しちゃうでしょー!?」
そこまで言って私の脳裏に浮かんだのは……ダメよ!
想像しちゃダメ!
うぅぅ~
い~や~だ~!
全身に悪寒が走る。
まさか。
まさか血塗れの死体の上を歩いてる……とか。
そんな……!まさか!ね……?
暗闇の中、トラップのリードで不気味な床をしっかり踏みしめ、ゆっくり進んで
行く。
これがどんなに嫌な作業か想像して欲しい。
ムニュ……ビチャ……
私の世界がそんな音で占められていく。
ギイィィ…バタン
ギイィィ…バタン
「何!?次は何の音!?」
トラップのシャツも握り締め、見えないけど思わず辺りを見廻す。
本当はトラップにしがみつきたい気持ちでいっぱい。
でも…手さえ繋いで貰えなくなる方が耐えられない!
嫌だけど!
本当は嫌だけど!
必死に手+シャツで我慢する。
「こら!服が伸びるだろーが!」
「だ、だって…!怖いんだもん!仕方無いでしょー!?」
私の精一杯の譲歩なんだから服が伸びるくらい、本気で我慢して欲しい。
ギイィィ…バタン
ギイィィ…バタン
「やだ!やだ!やだ!止めてっ!」
何かが開いては閉じていく。
そんな音が鳴り止まない。
と同時に
ピタ…
ピタ……
望んでいない何かが…
ピタ…
ピタ……
明らかに近付いている。
腐敗した両腕をだらしなく下げ
落ち窪んだ顔の2つ穴から垂れ下がる眼球
白骨が覗く喉から漏れる呪怨の呻き
ボトリ
腐った人肉が落ちた
「いやあぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」
「うわぁっ!?パステル!?」
もう!
壁に手を付いてなきゃとか
抱きついたらまたトラップに怒られるとか
どうでも良かった
無我夢中でその体を抱きしめ、泣く。
「もうやだぁ…!こんな所早く出たいっ…!助けて……トラップ」
自分の想像力に泣かされるなんて…
私よりもずっと大きな体に必死にしがみつく。
と、ほぼ同時に押し戻される。
「あ!?ちょっ!こらっ…パステル!
離れろっ!……だっ!?どこ触ってんだ!やっ…!」
離さない。
絶対離すもんか!!!
「やだっ!ぜーーーーーーーーーーーったい!
離れない!私、死んでも離さないからねっ!」
心地良い胸板に顔を埋め、早鐘を打つトラップの心音に耳を傾ける。
「俺はおめぇの方が怖えーよ!」
トラップがそう言った次の瞬間
ぴたり…
えっ…!
足音が止まった。
私たちの隣で。
「おかしい…」
ぼそりとトラップが呟く。
暗闇の中で異様な存在感が空気を圧迫する。
急に息苦しい……。
背中を嫌な汗が流れる。
なんだろう…危険な感じがする。
トラップも何かを感じたのだろう、真剣な声で囁く。
「パステル….俺が合図したら壁つたいに走れ」
「え!?」
ー クスクスクス… ー
トラップのセリフを可笑しそうに笑う女の人の声
「パステル走れ!」
しかし、トラップと私は手を繋いだまま金縛りにあった様に動けなかった。
何者かが愛しそうにそっと、私たちの目隠しをなぞる。
「ーーーーーーーーーーーーっ!!」
声にならない絶叫
ー あなた達、どうして目隠しされたか知ってるの? ー
相変わらずクスクスと笑っている女性。
「…あんだと?」
ー 手を離せば良かったのに ー
ピッ!
目隠しが切り裂かれた。
トラップと目が合う
ー 私が身代わりになってあげたのよ? ー
そう言ってクスクスと笑う彼女の顔を見るとそこには…
憎悪に顔を歪ませた『パステル』がいた…
END
*あとがき*
夏だし?
暑いし?
トラパスだし?←
ホラーちっくにしてみました。
終わり方は『世にも奇妙な…』的にしたかったので、ここでこのお話は終わりで
す。
今回のSSは一週間くらい捏ねくり回してました。
怖く書きたいけどトラパスだと賑やか(笑)になっちゃう!
仕方無いので、トラップさんにいつもより無口になってもらいました。
それでもなかなか…トラップが怖がらないっ!ww
もう最後には諦めました☆エヘ
もっとパステル達を怖がらせる仕掛けを考えていたのですが、
長い!www
なので思い切って削りました。
読んでくださりありがとうございますv
*お詫び*
ただいま管理人のパソコンが家出中です。
拍手等でメッセ頂いても、携帯からのお返事になります。
よって、いつもの様に文字反転が出来ませんのでそのままUPする事になりま
す。
申し訳ありませんが、その点をご了承くださいませ。
と、お声掛け頂きました!
お誘いくださり、ありがとうございますvvv
既に皆さまのお題企画SSはUPされてます。
モヘモヘしながら楽しませて頂きました!
皆さん凄いな~☆
そんな訳で遅くなりましたが、みいのお題企画UPです。
最初はイラストにするつもりだったのですが、最近絵ばかり書いているのでSS
でお題に挑戦です!
色々考えた結果。
トラップとパステル2人で何かに挑戦して欲しいなぁーと思いまして、こんなのが
出来ました。
お待たせしました!
注意!怖いのが少しでも苦手な方はお気を付けてお読みください。
(みいが書くホラーなんて知れてますがw)
お題『トラパス・挑戦』
(携帯からのUPなので、読みづらい点があるかもです…)
あ。
題名、パロってみましたーw
********
「そのまま正面を向いててくださいね。」
そう言われた次の瞬間
私の視界は闇に落ちた
《ホラーハウスからの挑戦状》
事の始まりは親友からのこんな一言。
「パステル。トラップと2人でホラーハウスに挑戦してみない?」
「絶対に嫌!」
私は問答無用でリタの誘いを断った。
「えっ!即答なの?」
私の見事なNO!な返事にリタは苦笑していた。
だって!
例え作られた物でも怖いのは嫌いだし、苦手なんだもの!!
そう力説する私に苦笑混じりのリタは
「何事も経験よ、パステル!」
そう言って、村はずれの廃業した診療所で行われているホラーハウスのチケット
を2枚押し付け、仕事へ戻って行った。
厚く黒い布で覆われた両目。
もちろんその目には何も映る訳も無く。
視覚を遮られただけで訪れた不安感を必死に何かで補おうと手を伸ばした。
「ったく。しゃーねーなぁ」
いつもの決まり文句と一緒に、大きく細い手が私を捕まえてくれた。
「あ、ありがと。トラップ」
手のひらの温度に安堵する。
「はい。そうやってちゃんと彼女さんの手を握ってあげてくださいね。じゃあ
次、彼氏さんの目隠しを付けますね」
ホラーハウスの係の人の間違った認識に異論を唱えること無く、静かに目隠しを
付けて貰っているらしい、トラップ。
らしい。って言うのは…だって私には見えないからね。
「おぉ、本当に真っ暗だな」
聴覚に飛び込んでくるトラップの声。
「でしょ?だから絶対手を離さないでね」
「へーへー」
そう言って改めてトラップの手を握り締める。
「…ではお待たせしました…。
目隠しホラーハウス、その手を離したが最後。
次に繋ぐ手があなたのパートナーとは限りませんよ?
どうぞゆめゆめ、離されませんように。
お気を付けていってらっしゃいませ…」
雰囲気満点のセリフに送り出された私達。
今一度、トラップの手を強く握り締めた。
何があってもこの手だけは離さないんだからっ!
ギイィィィ…
重苦しい音を響かせ扉が開かれたのだろう。
ゆっくりと前に進む。
バッタン!
「きゃっ!?」
思わずトラップにしがみつく。
ううん。
正確にはトラップである筈の体に…だ。
まさかトラップじゃない、よもや、此の世の物で無い『何か』だった日には…
そこまで想像して慌てて頭を振る。
だ、ダメだ!
考えるのは辞めよう!
「おめえ…まだ何も始まってねぇだろうが。扉が閉まったくらいでビビり過ぎ」
そう言って、無情にもトラップの体から私は引き剥がされてしまった。
「うぅー。出たいよぉー」
すでに後悔で泣きそうだ。
入ったばっかで何言ってんだ。と、トラップの呆れ声がする。
そんな事言われても、怖いものは怖い。
「ト、トラップ?これ、どうやって進めばいいの?」
今の私達、まっすぐ歩く事すら困難なんですけど!?
「んなの、手で壁を触りながら歩くに決まってんだろ?壁が無くなれば曲がり
角って事」
「なるほど!」
思わず感心していると、
「常識」
と怒られた。
「ほれ、俺は左側の壁。おめえは右側の壁を触って歩けよ?
…ま。何を触るか知らねぇけどなー」
けっけっけ!
トラップの意地悪な笑い声が闇に響く。
今、トラップがどんな表情をしているかなんて、見えなくても分かるぞ。
本当に性格悪いんだから!
しかし、どんなに性格が悪かろうがここから脱出するには彼の力が不可欠で。
私は恐る恐るどこにあるかも分からない壁に向かって手を伸ばした。
ひと。
ひんやりと冷たく固い物質に触れた。
「壁、ちゃんと触ったかー?」
私の耳少し上辺りから聞きなれたトラップの声。
「う、うん。大丈夫だと思う」
闇に向かって頷く。
おしっ!と元気に歩き始めようとしたトラップに慌てて待ったをかける。
「あんだよ!?」
「あ、あのね、途中で置いて行ったりしないでね?絶対!手も離さないでね?私
トラップに置いて行かれたら、一生出られる自信ないからね!」
出来る事ならトラップの両目を見ながらしっかりお願いしたい所だけど、そうも
言ってられない。
「…わぁーったよ」
俺も無事にここから出られる自信ねぇーけど。
そんな声が聞こえた気がするけど。
勇気を奮い起こして一歩踏み出す。
ピチャ…
ムニュ
ムニムニュ
「な、なんか踏んでるぅー!?」
奮い起こした勇気が無惨に萎んでいく。
スタートしていきなり地面がふにゅふにゅ、でこぼこと頼り甲斐を無くした。
微妙な弾力と踏み応え。
例えるなら、まるで人…の上を歩いている様な感覚。
ま、まさか……死体とかじゃないよね?
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トラップが楽しそうに気味の悪い事を言う。
「なんで言っちゃうのー!?想像しちゃうでしょー!?」
そこまで言って私の脳裏に浮かんだのは……ダメよ!
想像しちゃダメ!
うぅぅ~
い~や~だ~!
全身に悪寒が走る。
まさか。
まさか血塗れの死体の上を歩いてる……とか。
そんな……!まさか!ね……?
暗闇の中、トラップのリードで不気味な床をしっかり踏みしめ、ゆっくり進んで
行く。
これがどんなに嫌な作業か想像して欲しい。
ムニュ……ビチャ……
私の世界がそんな音で占められていく。
ギイィィ…バタン
ギイィィ…バタン
「何!?次は何の音!?」
トラップのシャツも握り締め、見えないけど思わず辺りを見廻す。
本当はトラップにしがみつきたい気持ちでいっぱい。
でも…手さえ繋いで貰えなくなる方が耐えられない!
嫌だけど!
本当は嫌だけど!
必死に手+シャツで我慢する。
「こら!服が伸びるだろーが!」
「だ、だって…!怖いんだもん!仕方無いでしょー!?」
私の精一杯の譲歩なんだから服が伸びるくらい、本気で我慢して欲しい。
ギイィィ…バタン
ギイィィ…バタン
「やだ!やだ!やだ!止めてっ!」
何かが開いては閉じていく。
そんな音が鳴り止まない。
と同時に
ピタ…
ピタ……
望んでいない何かが…
ピタ…
ピタ……
明らかに近付いている。
腐敗した両腕をだらしなく下げ
落ち窪んだ顔の2つ穴から垂れ下がる眼球
白骨が覗く喉から漏れる呪怨の呻き
ボトリ
腐った人肉が落ちた
「いやあぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」
「うわぁっ!?パステル!?」
もう!
壁に手を付いてなきゃとか
抱きついたらまたトラップに怒られるとか
どうでも良かった
無我夢中でその体を抱きしめ、泣く。
「もうやだぁ…!こんな所早く出たいっ…!助けて……トラップ」
自分の想像力に泣かされるなんて…
私よりもずっと大きな体に必死にしがみつく。
と、ほぼ同時に押し戻される。
「あ!?ちょっ!こらっ…パステル!
離れろっ!……だっ!?どこ触ってんだ!やっ…!」
離さない。
絶対離すもんか!!!
「やだっ!ぜーーーーーーーーーーーったい!
離れない!私、死んでも離さないからねっ!」
心地良い胸板に顔を埋め、早鐘を打つトラップの心音に耳を傾ける。
「俺はおめぇの方が怖えーよ!」
トラップがそう言った次の瞬間
ぴたり…
えっ…!
足音が止まった。
私たちの隣で。
「おかしい…」
ぼそりとトラップが呟く。
暗闇の中で異様な存在感が空気を圧迫する。
急に息苦しい……。
背中を嫌な汗が流れる。
なんだろう…危険な感じがする。
トラップも何かを感じたのだろう、真剣な声で囁く。
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「え!?」
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トラップのセリフを可笑しそうに笑う女の人の声
「パステル走れ!」
しかし、トラップと私は手を繋いだまま金縛りにあった様に動けなかった。
何者かが愛しそうにそっと、私たちの目隠しをなぞる。
「ーーーーーーーーーーーーっ!!」
声にならない絶叫
ー あなた達、どうして目隠しされたか知ってるの? ー
相変わらずクスクスと笑っている女性。
「…あんだと?」
ー 手を離せば良かったのに ー
ピッ!
目隠しが切り裂かれた。
トラップと目が合う
ー 私が身代わりになってあげたのよ? ー
そう言ってクスクスと笑う彼女の顔を見るとそこには…
憎悪に顔を歪ませた『パステル』がいた…
END
*あとがき*
夏だし?
暑いし?
トラパスだし?←
ホラーちっくにしてみました。
終わり方は『世にも奇妙な…』的にしたかったので、ここでこのお話は終わりで
す。
今回のSSは一週間くらい捏ねくり回してました。
怖く書きたいけどトラパスだと賑やか(笑)になっちゃう!
仕方無いので、トラップさんにいつもより無口になってもらいました。
それでもなかなか…トラップが怖がらないっ!ww
もう最後には諦めました☆エヘ
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長い!www
なので思い切って削りました。
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ただいま管理人のパソコンが家出中です。
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よって、いつもの様に文字反転が出来ませんのでそのままUPする事になりま
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