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ゆうゆうかんかん 悠悠閑閑

悠悠閑閑へようこそ! 当ブログはフォーチュンクエストトラパス中心サイトです。 二次小説や日記などがメインの ブログ名のまま、のんびり運営です。 よろしければどうぞ!

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明日は子供達が遠足に行きます。
お天気もなんとか大丈夫そうでよかったー。
なので明日はお弁当3個作りマース!

下の子は年に1回のお弁当の日。
すっごく楽しみにしてくれています。
リクエストもたくさん。
「ハンバーグにウインナーに卵焼きにポテトにサラダにおにぎり!!」
ルーミィみたいなニコニコ笑顔でお願いされたら作るしかないよね!!
よし!かーちゃんが全部作ってやるよ!笑

でも本当に食いしん坊なんです。うちの子。
誰に似たの???
あ。私か・・・。
そりゃ仕方ねーな。うん。
んじゃ。頑張って作って気まーす!


(私信。)
んこれなさーん!!
天地真理って・・・;本当に同い年ですかー???(笑)
思わず笑っちゃいましたよ!!

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やっぱり、あっという間に600到達しておりました。
ぼーっとしてたらダメですね・・・;エヘv
ありがとうございます!ありがとうございます!!

600越お礼ミニ小説とイラストの舞台は昔に遡ります。
FQ外伝のパーティを組む前で、エベリンにいた頃のお話です。

《99パーセント》


私がリア・ボンドの店番アルバイトから帰ってくると部屋にはトラップとルーミィがいた。
ルーミィは居たって言うよりも、寝ているといった方が正しいけどね。
「トラップ、ただいまー。」
「・・・おー。」
帰ってきた私を見もしないで、なにやら手元でカチャカチャさせている。
「それ、なにしてるの?」
「んー?」
トラップの手元を覗き込むと、へんてこな金属の塊をあっちにしたり、こっちにしたり動かしていた。
あ!なんか見たことある!
「それって知恵の輪ってやつ!?」
「そ。」
昔、近所のお兄ちゃんがやっていたのを見たことがあったけど、トラップが今やっているのは・・・凄く難しそう。
こんな知恵の輪は見たことないや。
「ねぇ、そんなの出来るの?」
純粋な疑問を口したら、
「ほい、出来た。」
見事にバラバラになった『元・知恵の輪』を見せてくれた。
「っすごーい!トラップて凄いんだね!!私も昔、もっと簡単なのをやった事があるけど一週間くらい掛かったよ!?」
一週間ずーっとガチャガチャさせたら、いきなりポロッて取れたんだよね。
結局、どうすれば取れるのかはわからないままで・・・。
なーんて話をトラップにしたら、大爆笑された。
「んじゃ、おめーにはこの知恵の輪、一生かかってもとけねーよ!」
そう言ってさっきまで解いていた知恵の輪を投げてよこした。

「・・・っ!!い、いつの間に元にもどしたのー!?」
私の手にすっぽりと収まった知恵の輪は、元の金属の塊に戻っていた・・・。
トラップは驚いている私に、ニヤッと笑って
「おめーにやるよ。ま、99パーセント解けねぇと思うけどよ。」
く、くやしーいー!
「言ったわね!?99パーセント駄目でも、あと1パーセントあるもん!絶対に解いて見せるんだから!!」
d4f6bda7.jpg

















そう意気込んだ私をびっくりした顔でしばらく見ていたトラップは、急に噴き出した。
「ぶはっ!!おまっ!どんだけ前向きなんだよ。だははははっ!本当におもしれーヤツだな。お前は。」
いつまでも笑ってるトラップをほっといて、さっそく知恵の輪に取り掛かってみる。

・・・・・・さすがに一生は掛からないよね?私・・・・。


おしまい。



まだまだお互いよくは知らない他人だけど、こうして少しずつお互いを知っていけばいいですよ。
そして、どんどん惚れてゆけ!(笑)
パステルが貰った知恵の輪、いつ解けると思いますか?
トラップは一生助けたり、教えたりはしないだろうな。










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こんばんはです!
わーいvv拍手絵変更したからかな?
パチパチたくさん、ありがとうございますv
嬉しいです!
暗め二次小説の読後感を和ませてくれるイラストに仕上げたかったのですが・・・;
あははー。・・・なごむ・・・のか?(ドキドキ


話は全然変わるのですが、最近みい行き付けのイオン(笑)の中に、みいの大好きなラーメン屋さんが入りました!
あまりの嬉しさに、記事にします(笑)
地元では人気のラーメン屋さんなんですが、まったく全国区ではありません。
みいは産まれて20数年間、京都と大阪の府境に住んでたんですね。
神座(かもくら)も美味しいですが、ラーメン屋では『四川ラーメン』が一番大好きでした。
四川ラーメンなので辛いんですけど、めちゃウマですよー!
イオンでたまたま店の前を通りかかった時に、あまりにも懐かしい匂いについつい立ち止まってしまいました。
みいの青春時代が一気に蘇ってきましたよ。(笑)
わーい。食べに行こうっと!四川ラーメン!!
一気にテンションが上がった買い物帰りでした☆



パチパチありがとうございます!
パチレスは下に!!



拍手[0回]

やっと、拍手絵を更新できましたvvv
わーい!!
良かった良かった。

拍手をパチパチしていただく前に、前記事の『守り抜くもの』を未読の場合は是非読んでから、パチパチしてくださると嬉しいです!
もしよろしければ、拍手ついでにメッセージもお待ちしておりますvv

今回の拍手絵はルーミィです。
ルーミィの髪型ってなんであんなに難しいのかしら;
ではでは今日はこの辺で。

拍手[0回]

500HITOVERお礼ミニ小説です。
いつもありがとうございます。
今回はちょい暗め?かもしれません・・・。
よろしければどうぞー。


《守り抜くもの》


買い物帰りの私はルーミィと手を繋いで、楽しい会話をしながら家路についていた。
すると突然、ズールの森の方から、ドドドドドッ!!!と地響きが聞こえてきた。
何事かと思ってルーミィと振り向くと、そこには目の色を変えたモンスターたちが大量に押し寄せていた。
シルバーリーブの村は大パニックに陥っていて、逃げ惑う人々と襲い掛かるモンスターで村はめちゃくちゃだった。
あらゆる物をかじりながら進むネズミ型のモンスター・・・・チャグデスだ。
一気に胃の底が冷える。
う・・そ・・・・・・・そんな・・・。



「ぱーあるぅ!こあいよー!!」
私の手をぎゅっと握り締め、可愛い顔を恐怖に歪めたルーミィを見て我に帰る。
「ルーミィ!逃げるよ!!!」
他のパーティのメンバーは家にいるはずだった。
とにかく家まで無事に帰りつかなきゃ!!
チャグデスの行進はすぐ後ろに迫っている。
このままじゃ飲み込まれてしまう!
ルーミィだけでも絶対、助けなきゃ!!
そう決心して、ルーミィを抱きかかえようとした時だった。
8c7d9fbd.jpg




















「ぱぁーるぅうぅぅぅぅっ!!!」
ルーミィの悲鳴が聞こえて、しまった!と思ったときにはすでにルーミィの小さな手は、私から離れていた。
私とルーミィの間を、チャグデスが土煙を上げながら進んでいく。
あっという間にルーミィの頭は見えなくなってしまった・・・。
「ルーミィ        !!!!」
私の馬鹿!!何で手を離したの!?
必死にルーミィを探す私にも容赦なく襲い掛かるチャグデス。
でもそんな事はどうでもいい。
私は、小さな小さなルーミィの手を離してしまった。
何よりも一番に守るとあの日心に決めたあの手を!
「ルーミィー!!」
何度も呼び続ける。
ルーミィ!!お願いだから無事でいてっ!!!




「・・・お・・・い!」

「パ・・テ・・・!」

「起きろ!パステル!!」

バチンと耳元で音がして飛び起きる。
「・・・・へ?な・・・に・・?」
目の焦点が合わない。
でもそんな事よりも、ルーミィを助けなきゃ!!
「ルーミィ!!」
そう叫んだ私の肩は、がしっと捕まえられて動けなかった。
「パステル!落ち着けって!」
この声はトラップだ。助けにきてくれたの!?
一気にピントがあって、目の前にトラップの顔が映る。
「トラップ!!ルーミィが・・・あれ?」
頭の視界もハッキリした私は異変に気づく。
「ここどこ?」
トラップに聞くと
「どこって、おめぇの部屋だろ?」
と呆れ顔で答えられた。
本当だ。私の部屋だった。
どういうことなの?首を傾げてる私にトラップは腰を下ろして説明してくれた。

つまり、私は夢を見てたんだよね。
トラップは私の部屋から叫び声が聞こえて、様子を見に来てくれたらしい。
泣きながらうなされている私を起してくれた・・・という訳。
なんだぁ、全部夢かぁ。良かったぁ。
安堵のため息を吐く。
「トラップ起してくれて、ありがとう。」
お礼を言うと
「ふん。変な時間に寝ると夢見が悪いって言うからな。そのせいだろ。」
と彼なりの優しさをみせてくれた。
彼も解ってるんだ。
私にとってこの秋の風を感じる季節、どうしても忘れられない事があることを。

ぽろぽろぽろ。
トラップの優しさに涙がこぼれた。
「ひっく・・・ひっく・・・」
泣き出した私の背中をトラップが優しく撫でてくれる。
それだけで安心した私は、心に仕舞って置くはずだったさっきの夢の恐怖を吐露していく。
「む、村にチャグデスが来て、ひっく。・・・その行進に飲み込まれて私、ルーミィの手を離しちゃった・・。ひっく。
必死に探したけどルーミィは見つからなくて・・・守れなくて・・・あんな思い、二度としたくない!!うわぁあぁぁああ!!」
小さな子供のように泣きじゃくる私に、
「そんな時は俺も一緒に探してやるから。パステル1人で抱え切れなかったら、俺がちゃんと助けてやる。だからもう心配すんな。わかったか?」
優しいトラップの言葉に、ただただ、うんうん。と頷く。
そうだ、私が困ってる時いつも助けてくれるんだよね、トラップは。
安心したのと、泣いて疲れたのでトラップの腕の中で再び、眠りに落ちた私。
次は楽しい夢を見れるだろう。



おしまい。



風の匂いで思い出す記憶ってありませんか?
みいは、たまにあります。
小学校や中学校の頃に嗅いだ風の匂いと同じものにめぐり合えた時、一気に懐かしさがこみ上げてきます。

今回のパステルの場合は、辛い過去を思い出させてしまう風ですが、きっと楽しい思い出もあるはずですよね。
無くてもこれから増えていってくれたら嬉しいです。





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みいは今日、ぶっ飛んでしまいました。
いえ。別に車にはねられた訳でも、バンジーをした訳でもございません。

カ、カウンター541?(みい確認現時点です)
潰れてない!?このカウンター。(失礼!)
あわわわわぁ!今からお礼作ってたら600すぐに行っちゃうんじゃ!?
ど、ど、ど、ど、どーしよう!(ピグレット風に)

拍手絵も変えたいと思っているのに、作業が追いついておりません・・・。
全国の皆さんに謝ります。



ごーめーんーなーさーい!!




それと



あーりーがーとーうーvvvv
あーいーしーてーるぅー!(笑)


うん。みいの愛は届いたはずさ☆
誤魔化してる場合じゃ無いですね;
今からちょっと考えまーす!
パチパチ、いつもありがとうございます!
お返事はたたんでありますよv


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んこれな様の仮面舞踏会イラストに触発されて、こんな妄想を・・・。
(注意:んこれな様の素敵イラストとは、ストーリーに何の関係もございませんのでお気をつけくださいませ。)

みいが勝手に『仮面舞踏会』から妄想しただけなので・・・;
んこれな様、無断ですみませーん!orz



《仮面舞踏会》




今、私達パーティはなんとキスキン国に来ている。

ついにミモザ女王とナレオが結婚する事になったお祝いの式典が開かれる事になり、「パステル達にも是非、立ち会って欲しい。」と、ミモザ姫直々にご招待を受けた私達!
もちろん旅費は向こう負担だし、美味しい料理もお腹いっぱい食べれるはず。
・・・なにより、ミモザ姫の晴れの大舞台に立ち会えることが何より嬉しい。

と言う訳で、はるばる海を越えてキスキン国まで来た私たちなんだけど。
今、想像以上のもてなしに自分達の身分をすっかり忘れてしまいそうになっている6人と1匹・・・。
おほほほほ。なーんちゃって。
でもねー、仕方ないと思うんだ。
私とルーミィは毎日どこのお嬢様!?な服を着せてもらい、男性陣もどこの国の王子様?なんて格好をさせられた挙句、呼べばすぐに飛んでくるメイドさん達。あまーいお菓子に上品な紅茶、口に入れるだけでとろけるお肉なんかを毎食食べてるんだよ!?
きっと一生分の贅沢をしてると言っても、決して言いすぎじゃないと思う。
いつものジリ貧生活を忘れて、みんな夢のような生活を送っていた。
あ。もちろん、式典の方にもきちんと参列したよ!?
すっごくロイヤルな世界に気後れしながらも、ね。



そんなお城では日替わりでさまざまなイベントが行われていて、今日はなんと仮面舞踏会が行われるらしい。

みんなの衣装は内緒なんだって!!だからルーミィの衣装も教えてもらってない。
舞踏会会場でのお楽しみってことらしい。
仮面舞踏会だもんね。相手が誰か解らないって言うのが醍醐味なんだろう。
うわぁー!すっごく楽しみ!!
ちなみに私はパステル用に、と用意された衣装を見て口をあんぐり開けてしまった・・・。



全体を占める色は光沢を帯びた黒。
その黒に良いアクセントとなっているのが、豪華な純白のレース。
ハイネックやスカート、袖などの部分にすっごくセンスよくあしらわれていて、なんて言うかシンプルなデザインなのにゴージャス!!
しかも、な、なんと!
バックは腰くらいまで大きく開いていて、前はハイネックから胸の谷間が見えそうなくらいの穴が菱形に空いていた・・・。


無理!無理!無理!ぜーったいに無理!!
こんなの着てトラップに見つかったら、爆笑されるに決まってるじゃん!!
こんなセクシーなドレス絶対着れないよぉ!!マリーナならバッチリ似合うと思うけどさー!!
持って来てくれたメイドさんに
「・・・すみません。せっかく用意していただいて、こんな事言うのは大変失礼なんですが、なにか違う衣装はありませんか?」
と、心から申し訳ないなと思いながら断っている時だった。
 
トントン。

ノックして入ってきたのはミモザ姫・・・いやミモザ女王だった。
「どうだ?パステル。わたしが用意した衣装は気に入ってもらえたか?」
ううう・・・。本人に言うのはすっごく心苦しかったけど、私は正直に言う事にした。
「せっかく用意してくださったのに、大変心苦しいのですが、あのー。私には少し大胆すぎる気がして・・・」
私の申し出を聞いてミモザ女王は怒ったりせず、にっこりと微笑んで
「ふふ。だから私が直に見立てたのだ。せっかくの仮面舞踏会、楽しんでもらいたいからな。」
大丈夫だ。パステルなら絶対に似合うぞ。と言って強引にメイド達に着替えの指示をしていくミモザ女王・・・。
あれよあれよと言う間に着飾られていった私はすでに、私じゃない気がした。
お化粧もしてもらって仕上がった私を見て、ミモザ女王はとっても満足げにうなずいた。
「うむ。やっぱり私が思っていた通りだな。よく似合っている。」
そう言うと私に仮面を手渡した。
もーこうなりゃ、ヤケクソだ。トラップにだけは絶対にバレる訳にはいかない!!!
そう心に決めて私はミモザ女王と仮面を付けて、いよいよ会場へと向かった。



豪華なシャンデリアでキラキラと輝く会場は沢山の人で埋め尽くされていて、中央ではダンスが繰り広げられていた。

ふわあぁああ!すごーい!
入り口で感動していると
「パステル・・・、口は閉じておいた方がいいと思うぞ。」
ミモザ女王に注意されて、慌てて閉じる。
おっと、あぶない、あぶない。
「じゃあパステル、仮面舞踏会楽しんでくれ。」
そう言って手を振りながらミモザ女王は、人ごみの中へと消えていった。

・・・・え。1人でどうしたらいいの???
ダンスは基本的に男性から誘うものだし・・・・。
つまり誘われなかったら、ずーっと踊れ無いわけで。
と、とりあえずパーティのみんなを探そうかな?・・・トラップ以外を。
そう思ってあたりを見回してみるけど、とてもじゃないけど、すぐには見つかりそうに無かった。
だって・・・・・みんな仮面をつけてるんだもーん!!
まったくもって誰が誰だか一切、解らない。
なんだか、迷子になった時の気持ちにすっごく似てる気がする。くすん。

浮かれた気分が少ししぼんで、端の方に行きかけたときだった。
「私と1曲、踊ってくださいませんか?」
すらりと背の高い男性が恭しく、私に手を差し伸べていた。
「わ、私ですか!?」
予想だにしていなかった突然のお誘いに、間抜けな返事をしてしまった。
ひゃー!かっこ悪るすぎるよ・・・私。
私の返事に驚いたのだろう、目をぱちくりさせて男性は
「・・・え?えっと、すみません。失礼しました。」
そう言って、そそくさとどこかに去ってしまった・・・。がーん。

自己嫌悪。すっごく落ち込む・・・。
あーあ。せっかく男性から誘われたのに、私ってなんて馬鹿なんだろう。
きっとマリーナならこんな時、にっこり微笑んで「よろこんで。」とか難なくこなしてしまうんだろうなぁ。
・・・・!!!
そうだ!これだ!
次誘われたら、にっこり笑って「よろこんで。」って言ってみよう!
そんな事を考えていたら、再び声をかけられた。

「是非、僕と踊っていただけませんか?」
仮面の向こうは優しそうな声だった。
・・・よし!上手く返事をするのよ、パステル。
意気込んで返事をしようと顔を上げると
「私とも是非!」
・・・・・え???
「次は僕と踊ってください!!」
「いや!私と踊りましょう!」
「貴女と是非、一緒に躍らせてください。」
「抜け駆けするな!」
「俺が先に目を付けてたんだぞ!」
「声をかけたのは僕が先だ!」
数名の男性が言い争っていた。

何?この状況はなんなの!?
さっきの意気込みはどこかに飛んでいってしまった。
目の前の状況に困ってしまった私にある男性から、ひとつの提案が出された。
それは私に踊る相手を選んでもらおう。と言うものだった。
私が踊りたいと思う相手の手を取る。
単純で解りやすい解決方法に全員が納得したみたいだけど、選ぶ私は大変だ。

ど、どーしよう・・・。
一体誰を選べばいいのだろう。
目の間にずらりと並べられた、私よりも大きくがっしりとした男性の手。
顔を見てもみんな仮面を付けているからみんな同じに見えるし・・・。
き、決められないよー!
いっその事全員に「ごめんなさい。」と断ろうか?それなら公平な気もするけど・・・返事としてあまりにも失礼な気もする。
     ん。
並んだ手を見て必死に悩んでいた私の目に、一つ気になる手があった。
よしっ!

「この方と踊ります。」
自分の勘を信じてその手握って選ぶと、周りからは残念そうなため息が漏れた。
ごめんなさーい!!
心の中で必死に謝る。
でも、みんな育ちがいい人ばかりなんだろう。っていうか紳士だ。
私が選んだ答えに文句を言う人は、ひとりも無かった。
私に選ばれた金髪の男性は少し驚いていたけど、次の瞬間にはにっこりと笑って、
「・・・では、あちらへ参りましょうか。」
と私の手を握ってダンスの輪へと、優しくエスコートしてくれた。


踊っている人たちの邪魔にならない場所に、私の選んだ金髪男性と向かい合って立つ。
すると、丁寧に腰を折り、
「私をお選びくださり、ありがとうございます。では改めて、私と踊って頂けますか?」
ときれいな手を差し伸べてくれた。
私はその手を取り、にっこりと微笑んで
「もちろんよろこんで。トラップ。」
と返事を返した。


「えっ・・・・!?」
私の返事に仮面の下で、大いに驚いてくれた目の前の金髪男性。
しばらく沈黙の後、観念したのか仮面を取って被っていたカツラを脱いだ。
「・・・なんで解ったんだよ?」
「んー。へへっ・・・内緒!」
せっかくヅラまで被ったのにっ!とか何とか言って悔しがっているトラップ。
ふふふ。実は、沢山の男性の中から選ぶ時は私も気づいてなかったんだよね。
なんとなく、目に付いた手を選んだもん。
でもね、手を握ったら解ってしまった。

あ、トラップだ。って!

トラップは脱いだカツラを、近くにいたメイドさんに預けると戻ってきた。
「メイドさん、あんなもの渡されて驚いてるよ?」
「いーんだよ。あんなかゆいもん、被ってられねー!」
・・・今まで被ってたのに。なに言ってんだか。
でも、カツラを脱いでいつもの赤毛に戻ったトラップを見て改めて思う。
トラップて、どんな服でも簡単に着こなしちゃうんだよね。
今着ているのは黒いスーツっていても、中にきちんとベストも着てすごく立派なスーツだ。
肩には黒いマントが金の止め具で止まっている。
すごくかっこいい!
ニコニコしながらトラップを見ていると
「なんだよ!?じろじろ見んじゃねーよ!」
と叱られた。っていうよりも照れてるのかな?
「衣装よく似合ってるよ。トラップが選んだの?」
「いや、ミモザ女王の目立てだって着せられた。」
「トラップも!?」
あら?もしかしてミモザ女王、私達全員の分を選んでくれたのかなぁ?
そんな事考えていると、トラップは仮面を付けながらニヤッと笑って。
「おめぇも、意外と似合ってるぜ?」
「!!!意外とってなによぉー!」
くそー!やっぱり笑われた!!
「おらおら、せっかくそんな格好してんのに、んな顔すんじゃねーよ。」
そう言うと私の手を取って、
「んじゃ、踊りますか!」
「うんっ!!」

私とトラップはダンスの輪の中へと入っていった。



******



踊り終わった後で、パーティのみんなと無事合流した私達。

・・・なんだけど、みんなボケーっと口をあけて私とトラップを見ている。
「???どーしたの?みんな。」
私達の衣装が変なのかな?
そんな心配をしているとクレイが説明してくれた。
「なんて言うか・・・、トラップとパステルはお互いパートナーですっ!て感じ・・・」
「はあぁあ?」
クレイが何を言いたいのかさっぱり解んない。
「お互いその衣装を選んだのは偶然ですか?」
キットンが聞いてくる。
「衣装?私とトラップの衣装はミモザ女王が見立ててくれて・・・ってみんなもそうじゃないの?」
みんな一斉に違う。と首を振る。
あれぇ?私とトラップの分だけってこと??
なんでだろう。
「鏡、見たら解ると思う。」
ノルが会場の壁に掛かった鏡を指差しながら言う。
恐る恐る、トラップを連れて鏡の前に二人で立ってみると。

ひゃー!!!なんだか二人並ぶと凄い迫力があった。
そう言えば、黒いドレスを着てる人って居なかった。黒いスーツの人は何人かいたと思うけどね。
みんな仮面舞踏会だからか、一段と華やかな色のドレスを着ている人が多い。
他のパーティメンバーも同じ。
つまり、私とトラップはミモザ女王に、対になっているドレスとスーツを着せられていたわけで・・・。
「やられた・・・・。」
トラップが隣で手を顔に当て呟く。
私はやられたっていうよりも、なんで私達にだけ?って感じなんだけど。

そんな二人を、生暖かい目で遠巻きに見てる他のメンバー。
「ま、あの二人で並んで立っていたら、邪魔者は絶対寄ってきませんね。」
とキットンが笑っていた。



おしまい。



んこれな様のイラストに触発されて、一気に出来上がった二次小説です。
パステルは手を見ただけで、無意識にトラップを見つけてしまいます。vvv
ふふふー。萌えるねコレ。

しっかり変装したにもかかわらず即バレなトラップさん。修行が足りませんねー。笑
なにより、ペアの衣装をこっそり用意してしまうミモザ女王、グッジョブ☆です!












 

拍手[1回]

大阪では寝ている間に通り過ぎたみたいですね;
起きた時には、雨も風も凄く弱くなっていましたよー。
ただ、幼稚園は警報が出ていた為にお休み・・・仕方が無いので、子連れでお仕事してきましたー。
店の方は台風のせいか予約のキャンセルも相次ぎ、暇そうなので早めにあがらせてもらいました。

昨日も食べたんだけど・・・と思いながらも、子供が食べたいというので昨日に引き続き、まかない食べてきました;
・・・・お腹が、く、苦しい・・・。|||||orz

いろんな料理があるのに、うどんばっかり食べている我が子。
そんなにうどんは美味いのか!?
と、突っ込まずにはいれませんでした。
でも取りあえずは、昨日食べ切れなかった料理も堪能できたので、良かったです☆


あ、前回言ってた通り、『最後に想う人』をすこし(?)改訂しました。
うーん。やっぱり難しいなぁ。
ごちゃごちゃ書きすぎても、雰囲気が台無しな気がするし、書かなさ過ぎてもトラップの感情が伝わらなくなりそうで・・・。
そこらへんのバランスが難しいです。

修行の旅に出ようかしら・・・(馬鹿だ。

拍手[0回]

んこれな様おかえりなさーい!!
お待ちしてましたよv
台風と帰省が重ならなくて良かったです。

それにしても、台風凄いですねー。

大阪に上陸するのは明日みたいですが、すでに雨も風も凄いです。
皆さま何事も無ければ良いのですが・・・。
どうぞお気を付けくださいませ☆
みいは明日朝から仕事が入ってるのですが、無事に行けるのかなぁ?

今日は仕事が早く終わったので、まかないを食べてきました。
みいの仕事場は食べ放題のお店なので、まかないも食べ放題です。美味しいですよーv
みいは食べるのが大好きなのでこの仕事を選んだ、という単純な人間なんです。笑
家でも作れそうなものは、キッチンの人に教えてもらって自分で作ってみます。
おかげで、我が家の天ぷらは食べるとCMみたいにサクッと音がします。
ウマウマです☆



さてさて話は変わりますが、前回UPした「最後に想う人」を実はもっと切なくしたいなぁ。と考えてます。
みいの力でどこまで出来るかわかりませんが、いろいろ試行錯誤してみます。
ので、ちょこちょこ変わっているかもしれませんが、ご了承くださいね。

あと、そろそろ拍手絵も変えていきたいところです。次は何にしようかなぁー?


いつもパチパチありがとうございますv
お返事は下にたたんでありますのでどうぞvvv

拍手[0回]

今回のお礼小説は新12巻より、「最後に想う人」
いつも悠悠閑閑にお越しくださっている皆さまに愛を込めてv
400hitoverのお礼です。どうぞ、お受け取りくださいませー。

トラップ視点のお話です。新12巻P233あたりからのシーンとなってます。
よろしければどうぞ☆


《最後に想う人》

シロからやっとの思いで降りた俺は、不安定な地面を慎重に踏みしめながら、取り合えず視界に映った木陰に体を預けた。
が、この休憩が終わっても立ち上がれる自信は一切無い。

この体の異変はなんなんだ・・・?


昨日まではなんとも無かったのに、今日パステルに起された時にはすでに体が思う様に動かなくなっていた。
最初は疲れのせいかとも思ったが、明らかにそれと違うと自覚するのにそう時間はかからなかった。


体と頭が重たい。呼吸が荒く息苦しい。食欲が無い。足元もふらつく。

そんな体を引きずって無理やりパステルたちの食事に混ざったが案の定、腹は空いているはずなのに何も食べたくなかった。
言葉少なな俺の様子にクレイは気づいたのだろう。
目で「大丈夫か?」と聞いてきたクレイに一刻を争う今、うなずき返すのが精一杯だった。
みんなに迷惑だけはかけねぇようにしよう。と心に決めて。
でも・・・

・・・やっぱあの時、素直に体の不調を訴えておけば良かったんだ。
馬鹿か俺はっ!


だけど・・・もう・・・。



後悔した時には手遅れだった。
声は無音の空気になって俺の口を通り過ぎていく。
誰かに助けを呼ぶ力は残っていない。
あいつの名前を呼ぶ力すら・・・・・・。
視界がどんどん不透明になり、喉の奥からはヒューヒューと、か細い息を吐く。
背中からは未だかつて体験した事の無い、[『死』と言う名の闇が迫って来ているのが解る。

まずい!すっげぇーまずい!
キットン!ノル!クレイ!シロ!ルーミィ!パステル!!
頼む!助けてくれっ!!


聞こえるわけのねぇ俺の叫び。
いつの間にか闇は気配だけじゃなく、実体をもって俺を飲み込み始めていた。

よく回ってねぇ頭でも根っからの現実主義は、この事実からは逃げられない事を冷静に理解している。



・・・・嫌な性格してんな俺。


じり。


にじり。


一方的に支配していく闇にただ、ただ、絶望だけを感じて。
肩、背中、足・・・


いやだ!
こんなところで死んだらあいつがどんな顔をするか、解りきってるじゃねーか!
そんな顔させたくて、ずっと一緒に居たんじゃねぇだろっ!!??



膝、腹、腕・・・


くっ・・!!
くそっ!こんな闇に飲まれてんじゃねぇよ!
なさけねぇぞ、トラップ!



かすむ視界の向こうでパステルの笑顔をかろうじて捉える。
クレイと話しているパステルの嬉しそうなまぶしい笑顔に、苦しい呼吸が幾分楽になった気がする。





・・はっはは。すっげぇーな、あいつの笑顔は。それだけで俺をこんなにも勇気付けてくれる。



胸、首・・・顎・・・



・・・でも・・・



IMG.jpg































・・・・・・・・・・わりぃ






俺・・・・ダメかもしんねぇ・・・




ははっ



・・・・っ!笑えねぇ・・・




・・・・パステ・・・ル・・・・




・・・・・・パ・・・・ス・・・・テ・・・・。



嬉しそうな笑顔のまま、こっちに歩いてくるパステルの姿を見たのが最後。
俺の頭は一気に闇へ引きずり込まれていった・・・・。





暗闇の中、ただひたすら呼び続ける名は、ひとつ。

声の無いまま、叫び続ける想いもだた、ひとつ。

もう進まぬ足で逢いに行きたい人。

指先すら上がらない腕に抱きしめたい身体。


その全てに当てはまる人物なんか、この地球上探してもひとりしかいない。


・・・なあ・・・?


パステル。


願わくは・・・・・


お願いだから・・・・


俺の願いを叶えさせてくれないか?






おしまい。(改:10/7)注意:また変わるかもしれません;



トラップの最後の願いは何なのでしょうか???
死んでもヤツなら言わないだろーな。
うふふふーv

皆さまお好きなように、ご想像くださいませ☆







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