ゆうゆうかんかん 悠悠閑閑
悠悠閑閑へようこそ! 当ブログはフォーチュンクエストトラパス中心サイトです。 二次小説や日記などがメインの ブログ名のまま、のんびり運営です。 よろしければどうぞ!
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
今回のお礼小説は新12巻より、「最後に想う人」
いつも悠悠閑閑にお越しくださっている皆さまに愛を込めてv
400hitoverのお礼です。どうぞ、お受け取りくださいませー。
トラップ視点のお話です。新12巻P233あたりからのシーンとなってます。
よろしければどうぞ☆
《最後に想う人》
シロからやっとの思いで降りた俺は、不安定な地面を慎重に踏みしめながら、取り合えず視界に映った木陰に体を預けた。
が、この休憩が終わっても立ち上がれる自信は一切無い。
この体の異変はなんなんだ・・・?
昨日まではなんとも無かったのに、今日パステルに起された時にはすでに体が思う様に動かなくなっていた。
最初は疲れのせいかとも思ったが、明らかにそれと違うと自覚するのにそう時間はかからなかった。
体と頭が重たい。呼吸が荒く息苦しい。食欲が無い。足元もふらつく。
そんな体を引きずって無理やりパステルたちの食事に混ざったが案の定、腹は空いているはずなのに何も食べたくなかった。
言葉少なな俺の様子にクレイは気づいたのだろう。
目で「大丈夫か?」と聞いてきたクレイに一刻を争う今、うなずき返すのが精一杯だった。
みんなに迷惑だけはかけねぇようにしよう。と心に決めて。
でも・・・
・・・やっぱあの時、素直に体の不調を訴えておけば良かったんだ。
馬鹿か俺はっ!
だけど・・・もう・・・。
後悔した時には手遅れだった。
声は無音の空気になって俺の口を通り過ぎていく。
誰かに助けを呼ぶ力は残っていない。
あいつの名前を呼ぶ力すら・・・・・・。
視界がどんどん不透明になり、喉の奥からはヒューヒューと、か細い息を吐く。
背中からは未だかつて体験した事の無い、[『死』と言う名の闇が迫って来ているのが解る。
まずい!すっげぇーまずい!
キットン!ノル!クレイ!シロ!ルーミィ!パステル!!
頼む!助けてくれっ!!
聞こえるわけのねぇ俺の叫び。
いつの間にか闇は気配だけじゃなく、実体をもって俺を飲み込み始めていた。
よく回ってねぇ頭でも根っからの現実主義は、この事実からは逃げられない事を冷静に理解している。
・・・・嫌な性格してんな俺。
じり。
にじり。
一方的に支配していく闇にただ、ただ、絶望だけを感じて。
肩、背中、足・・・
いやだ!
こんなところで死んだらあいつがどんな顔をするか、解りきってるじゃねーか!
そんな顔させたくて、ずっと一緒に居たんじゃねぇだろっ!!??
膝、腹、腕・・・
くっ・・!!
くそっ!こんな闇に飲まれてんじゃねぇよ!
なさけねぇぞ、トラップ!
かすむ視界の向こうでパステルの笑顔をかろうじて捉える。
クレイと話しているパステルの嬉しそうなまぶしい笑顔に、苦しい呼吸が幾分楽になった気がする。
・・はっはは。すっげぇーな、あいつの笑顔は。それだけで俺をこんなにも勇気付けてくれる。
胸、首・・・顎・・・
・・・でも・・・
・・・・・・・・・・わりぃ
俺・・・・ダメかもしんねぇ・・・
ははっ
・・・・っ!笑えねぇ・・・
・・・・パステ・・・ル・・・・
・・・・・・パ・・・・ス・・・・テ・・・・。
嬉しそうな笑顔のまま、こっちに歩いてくるパステルの姿を見たのが最後。
俺の頭は一気に闇へ引きずり込まれていった・・・・。
暗闇の中、ただひたすら呼び続ける名は、ひとつ。
声の無いまま、叫び続ける想いもだた、ひとつ。
もう進まぬ足で逢いに行きたい人。
指先すら上がらない腕に抱きしめたい身体。
その全てに当てはまる人物なんか、この地球上探してもひとりしかいない。
・・・なあ・・・?
パステル。
願わくは・・・・・
お願いだから・・・・
俺の願いを叶えさせてくれないか?
おしまい。(改:10/7)注意:また変わるかもしれません;
トラップの最後の願いは何なのでしょうか???
死んでもヤツなら言わないだろーな。
うふふふーv
皆さまお好きなように、ご想像くださいませ☆
いつも悠悠閑閑にお越しくださっている皆さまに愛を込めてv
400hitoverのお礼です。どうぞ、お受け取りくださいませー。
トラップ視点のお話です。新12巻P233あたりからのシーンとなってます。
よろしければどうぞ☆
《最後に想う人》
シロからやっとの思いで降りた俺は、不安定な地面を慎重に踏みしめながら、取り合えず視界に映った木陰に体を預けた。
が、この休憩が終わっても立ち上がれる自信は一切無い。
この体の異変はなんなんだ・・・?
昨日まではなんとも無かったのに、今日パステルに起された時にはすでに体が思う様に動かなくなっていた。
最初は疲れのせいかとも思ったが、明らかにそれと違うと自覚するのにそう時間はかからなかった。
体と頭が重たい。呼吸が荒く息苦しい。食欲が無い。足元もふらつく。
そんな体を引きずって無理やりパステルたちの食事に混ざったが案の定、腹は空いているはずなのに何も食べたくなかった。
言葉少なな俺の様子にクレイは気づいたのだろう。
目で「大丈夫か?」と聞いてきたクレイに一刻を争う今、うなずき返すのが精一杯だった。
みんなに迷惑だけはかけねぇようにしよう。と心に決めて。
でも・・・
・・・やっぱあの時、素直に体の不調を訴えておけば良かったんだ。
馬鹿か俺はっ!
だけど・・・もう・・・。
後悔した時には手遅れだった。
声は無音の空気になって俺の口を通り過ぎていく。
誰かに助けを呼ぶ力は残っていない。
あいつの名前を呼ぶ力すら・・・・・・。
視界がどんどん不透明になり、喉の奥からはヒューヒューと、か細い息を吐く。
背中からは未だかつて体験した事の無い、[『死』と言う名の闇が迫って来ているのが解る。
まずい!すっげぇーまずい!
キットン!ノル!クレイ!シロ!ルーミィ!パステル!!
頼む!助けてくれっ!!
聞こえるわけのねぇ俺の叫び。
いつの間にか闇は気配だけじゃなく、実体をもって俺を飲み込み始めていた。
よく回ってねぇ頭でも根っからの現実主義は、この事実からは逃げられない事を冷静に理解している。
・・・・嫌な性格してんな俺。
じり。
にじり。
一方的に支配していく闇にただ、ただ、絶望だけを感じて。
肩、背中、足・・・
いやだ!
こんなところで死んだらあいつがどんな顔をするか、解りきってるじゃねーか!
そんな顔させたくて、ずっと一緒に居たんじゃねぇだろっ!!??
膝、腹、腕・・・
くっ・・!!
くそっ!こんな闇に飲まれてんじゃねぇよ!
なさけねぇぞ、トラップ!
かすむ視界の向こうでパステルの笑顔をかろうじて捉える。
クレイと話しているパステルの嬉しそうなまぶしい笑顔に、苦しい呼吸が幾分楽になった気がする。
・・はっはは。すっげぇーな、あいつの笑顔は。それだけで俺をこんなにも勇気付けてくれる。
胸、首・・・顎・・・
・・・でも・・・
・・・・・・・・・・わりぃ
俺・・・・ダメかもしんねぇ・・・
ははっ
・・・・っ!笑えねぇ・・・
・・・・パステ・・・ル・・・・
・・・・・・パ・・・・ス・・・・テ・・・・。
嬉しそうな笑顔のまま、こっちに歩いてくるパステルの姿を見たのが最後。
俺の頭は一気に闇へ引きずり込まれていった・・・・。
暗闇の中、ただひたすら呼び続ける名は、ひとつ。
声の無いまま、叫び続ける想いもだた、ひとつ。
もう進まぬ足で逢いに行きたい人。
指先すら上がらない腕に抱きしめたい身体。
その全てに当てはまる人物なんか、この地球上探してもひとりしかいない。
・・・なあ・・・?
パステル。
願わくは・・・・・
お願いだから・・・・
俺の願いを叶えさせてくれないか?
おしまい。(改:10/7)注意:また変わるかもしれません;
トラップの最後の願いは何なのでしょうか???
死んでもヤツなら言わないだろーな。
うふふふーv
皆さまお好きなように、ご想像くださいませ☆
PR