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ゆうゆうかんかん 悠悠閑閑

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《おちょこみょーり》



パステルの食事も終わって俺達は、男同士で固まっていろんな話をしていたところだった。
女同士の輪から一人こっちに向かって来たやつがいた。
ルーミィだ。
「ねぇ、とりゃーに聞きたいことがあるんら。」
「俺に聞きたい事?」
改まってどうしたんだ、こいつ。
そう思いながらもルーミィに目線を合わせる。

「とりゃー!『おちょこみょーり』ってなんらぁ?」
「はあぁぁ!?おちょこぉー???」
チビすけの訳のわからん質問に、思わず眉をしかめる。
「ちーあーうー!お、ちょ、こ!」
・・・だから何なんだよ、おちょこって。
俺がさっぱり理解して無いのが解ったんだろう。
ルーミィは腰に手を当ててキッと俺を睨んでる。
・・・・・・こいつ、将来すっげぇ気の強い女になりそうだな・・・。俺の勘はきっと当たるはずだ。

「とりゃーはぜんぜん、わかってないんら!ぱぁーるぅとるーみぃはおんにゃのこで、とりゃーはおちょこのこでしょ!?」
パステルとこいつがおんにゃのこ・・・?あぁっ!女の子か!?ってことはおちょこじゃなくて男、だな。
怒って膨れたほっぺを、むにぃーと引っ張りながら
「ばーか。おちょこじゃねぇよ。お、と、こ、だろ!?」
ルーミィの舌ったらずな言い方に振り回されるのは毎度の事だ。
言ってる事は一人前でも、やっぱりまだまだ子供なんだ。かわいいもんじゃねーか。

「ふんっだ。るーみぃバカじゃないもん!わかんないとりゃーがバカなんだもんね。」
・・・・さっき思った事は撤回してやる。やっぱ、かわいくねぇー!
「うっせーっの!ガキのくせして、どこでそんな言葉覚えてくんだよ。ったく。」
けっ。近頃のガキは口の利き方がなってねぇ。
ここは保護者として、ガツンと言ってやらねーとな。
なんて俺が考えていると、
「とりゃーがぱーるぅに、ゆってたんらおう!」
ビシッ!と、小さな手で指されてしまった。

こ、こいつ、よく見てんなぁ。恐るべしチビすけ。
「んで、おちょこ・・・じゃねぇ。男冥利がどーしたんだよ?って言うかまた、しょーもない言葉覚えやがって。一体、誰が教えたんだよ。」
男冥利なんて言葉、それこそ、こんなガキが言うことじゃねぇーつーの!
するとまた、驚きの答えが返ってきた。

「さっきね。ぱーるぅとピアスとキムがお話してたんだおう!」
ふむふむ。それは俺も知ってる。パステル曰く、ガールズトークってやつだろう。
「んで?」
「んでね。とりゃーは、おちょこみょーりにつきうってピアスがいってたんら。でもるーみぃ、おちょこみょーりって何かわかんなかったから、とりゃーに聞きに来たんら。」
「・・・・・・・・。」
はぁ!?その3人の会話から俺が男冥利に尽きる、っつう結論に至った過程がさっぱりわからねぇ。
なぜなら、俺には一切自覚がない!

「・・・・なあ、ルーミィ。男冥利に尽きるって言う前は、3人で何の話をしてたんだ?」
話の内容が気になる。俄然、気になる。
「えーっとね。キムがとりゃーみたいなゆーしゅーなシーフが一緒で、ぱーるぅにいいねって言ったんら。」
ほっほう。さすがキム、わかってんじゃねぇか。
「しょしたら、ぱーるぅがとりゃーはとりゃぶるメーカーで、口はわるいし、ぎゃんぶる好きだし、ねおきも悪いって言った。」
・・・あいつ。俺の悪口ばっかじゃねーか!くそっー!!
「んで、ちゅぎにキムがぱーるぅに、とりゃーのいいとこぜんぜんわかってないって怒ったんらけど、それを聞いたぱーるぅも、キムにおこっちゃったんだおう。」
んんん???それって・・・・
「そしたらピアスが、とりゃーはおちょこみょーりにつきうってわらったんら。」
もはや、今の俺にルーミィの言葉は、あまり聞こえてなかった。

多分、キムは諸手をあげて俺を褒めたんだろう。
確かにキムが俺のことを気に入ってくれてるのは、俺も感じている。
そしてパステルもそれを知ってるはずだ。
パステルの事だ、俺を褒めるキムに思わず、反論してしまったんだろう。(と思いたい・・・。)
その結果、キムからは「トラップの良い所がまったく解ってない。」発言をされてカチン!ときた。
これがクレイの事ならきっと、パステルも突っかかったりせず一緒になって褒めてたに違いない。
と、言う事は、パステルは俺の事だから、むきになったと考えるのが正しい気がする。
・・・つまり、パステルが俺の事を特別に思ってる・・・と考えるのは都合良すぎるだろうか?
思わずにやけてくる口元を左手で隠す。

「とりゃー?おかおあかいけど、どーしたんかぁ?良いことあったんかぁ?」
隠しきれてねーし。・・・顔まで赤いのかよ、俺は。
ちらっと、パステルを見る。
「・・・・ルーミィ。他にパステルは何か言ってなかったか?」
何を期待してるんだ俺。
うーん。と考えてたルーミィは
「なんにもゆってなかったおう!」
と、俺に現実を突きつけてくれた。
ま、そんなもんだろう。
しゃーねぇよな。軽くため息をついてると
「で、とりゃーはクシャミ、でたんかぁ?」
・・・ルーミィの思考回路が俺にはまったく理解できねぇ。
けど、こいつの行動は褒めてやらねぇとな。よしっ。

「なーにーをー言ってるんだあぁ??」
俺が思いっきり、ルーミィのお腹をこしょばしてやると、きゃーきゃーと喜んで笑い転げるルーミィがいた。



おしまい。


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