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ゆうゆうかんかん 悠悠閑閑

悠悠閑閑へようこそ! 当ブログはフォーチュンクエストトラパス中心サイトです。 二次小説や日記などがメインの ブログ名のまま、のんびり運営です。 よろしければどうぞ!

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《HAPPY VALENTINE!》


昨日からある言葉が頭から離れねぇ。
「特別なチョコだからねこれは。」

そう言ってチョコを作っているパステルの言葉。

特別。

それはパステルの中で特別な存在であるということなのだろう。
「はぁああー。何だよ特別って。」
村はずれの俺の特等席。
大きな木にもたれて昼寝をしにきたのに・・・・寝られない。
村にいれば親衛隊なる奴らに付きまとわれて、昼寝どころじゃねぇ。
しかも今日はバレンタインデー。
俺はあんまり甘いものが好きじゃねぇし、正直他の奴からチョコなんか貰っても嬉しくもねぇ。
だからこんな人の来ない村はずれに昼寝をしに来たんだが・・・。
あいつの顔がちらつく。
毎年律儀に手作りチョコをくれるあいつだ。
ま。もれなくパーティの全員に配られるものだが。
それでも嬉しいんだから・・・・・・いいんだ。


でも今年のバレンタインはただでは済みそうに無かった。
そう。
あいつのあの一言で俺は複雑な心境の真っ只中だ。
「だぁああっ!クソッ。寝れねぇよ!」
あいつ・・・・・パステルについに、特別だと想う相手が出来たというのだろうか。
寝食を一緒にして長い。
あいつにそんな素振りがあればすぐに分かるほどに。
特に変わったところは無かったと思うんだが。


2月の冷たい風が俺の長い髪と頬をなでていく。
そろそろ体も冷えて昼寝どころじゃない。
「帰るかなー・・・・」
・・・・あんまり帰りたくねぇ。
今あいつに会ってもいつも通り話せるか自信がなかったから。


「あっー!!こんな所にいたー!!」
顔を上げるとパステルが息を切らせて走ってきた。
嬉しそうに。
「・・・・・あんだよ。」
俺の前まで走り寄ってきたパステルの顔をまともに見ることが出来ないで、俺は少し俯き加減に聞く。
「もうー。トラップの事ずっと探してんたんだからね。」
特別ってなんだ。
そう聞きたい気持ちで俺の心はいっぱいだ。
でも・・・・・。
「なんか用か。」
聞けない。
「はい!これチョコレート!特別にトラップ仕様なんだからね!」
20100214183345.jpg























にっこりと笑顔で差し出されたチョコよりも俺の気持ちはパステルの言葉に注目していた。
「・・・・・特別?」
ずっと、聞きたいと思っていたこと。
それがパステルの口から出てきた。
「そ!このチョコレートは特別なんだからね。トラップ、甘いのあんまり好きじゃないでしょ?だからビターで作ったんだよ。」
パステルが昨日言ってた特別の意味。

「・・・・あははは!」
突然笑い出した俺を不思議そうに見つめるパステル。
「・・・・どうしたの?一体。」
「くっくっく・・・。そう言う訳か。だっはっはっは!アホらしー。」
ついには腹を抱えて涙を流して笑い出した俺をパステルの冷ややかな視線が突き刺さる。
「トラップ大丈夫?こんな寒い所で昼寝なんかするから風邪でも引いた?」
不思議そうな顔のパステルから差し出されたままのチョコをひょい。と受け取る。
「サンキュ!」
ニッと笑って受け取った俺を見てパステルはまだ心配そうだった。
「本当に大丈夫なの?・・・てか、なんでこんな寒い所で昼寝してたの?」
「あー・・・・。村の中じゃ親衛隊奴等がうるせぇーからな。」
「なるほど。家にも押しかけてたからねー。」
「やっぱりな。」
早めに逃げ出して正解だ。
「でもさ。みんな一生懸命作ってくれたんだから受け取ってあげてもいいんじゃないの?」
パステルのお人好し発言に呆れる。
「バーカ。んな欲しくねぇ奴から貰っても嬉しくねぇの。」
「そう言うもんなの?」
「そう言うもんなの!」
「・・・・・ふーん。」
よくわかんないや。パステルの顔にそう書いてある。
コイツは・・・・・・。
「じゃあなんで私のチョコは毎年受け取ってくれるの?」
「・・・・俺の話聞いてたか?」
「え?うん。聞いてたよ?」
「じゃあ俺がなんて言ったよ。」
「えーと。欲しくない奴から貰っても嬉しくないって・・・・。」
「んで俺はお前のチョコをどうしたよ?」
こいつの鈍感が治る薬とかあれば買いに走るのにな!
「サンキュ・・・って受け取った。」
「つまり?」
「つまり?」
「なんでそこで聞き返すんだよっ!?」
「えぇっー!?なにー?どういう事なの?」
いちいち付き合ってらんねぇ。
「あー。さみっ!帰るぞー。」
「ちょっと!トラップー!?ねぇ!どういう事なの!?」
「そう言うことなの!」

今年のバレンタインは俺の分だけ特別だって事で取り敢えず嬉しいから許してやるよ!

後ろからパステルが走って追いかけてくる。
俺の特別が。


HAPPY VALENTINE!
トラパス万歳vvvv

END

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《パステルのお願い》


今、我が家は爆笑の渦に包まれていた。
誰もが涙を流し、腹を抱えてのたうち回っている。
俺一人を残して。
もう一度言ってやる。
パーティ全員が大爆笑だぞっ!?
真剣に依頼をこなしたのに、なんで笑われるんだよっ!?
「お前ら・・・・・。コレのどこが可笑しいんだよっ!ふざけんなよ!特にパステル!お前、あんだけ頼み込んどいて最後に爆笑ってどう言う事だっ!?金輪際、おめえのお願いなんか聞いてやらねぇからな!!」



事の発端はそう。
あいつのお願いからだった。


「トラップ!一生のお願いなの!私を助けると思って手伝って!!」
勢いよくパチン!と頭の上で手を合わせて深々と俺に頭を下げる、わが意中の相手。
ダイニングのイスに片膝を立てて頬杖をついたまま、俺はチラリとそいつに視線を向ける。
「い・や・だ。ぜってぇーヤだからな、俺は!」
同情も思いやりもねぇ俺の言葉にパステルは
「そんなぁ・・・。」
と泣きそうな顔を上げた。

んな顔しても俺は騙されねぇ。

「そう言うことはクレイにでも頼めばいいだろ。」
面倒な事はあいつの得意分野だろーが。
「お願いよートラップ!相手の人も是非トラップにお願いしたいって言ってるの!」
ねっ!?と上目遣いで必死にお願いしてくるパステルに、心が一切揺らがないかと言えばノーだ。
だが、俺の決心は硬い。
「相手がどう言ってようが、俺には関係のねぇこった。おめえもホイホイそんな依頼、受けてくんじゃねぇよ。」
バッサリとパステルの頼みを切り捨ててこの場から逃げるべく、俺は席を立った。
「そんな冷たい事言わないでよぉ。ねっ?トラップしか頼める人がいないんだもん。」
「・・・・・・・・。」
俺の後を追いかけてくるパステルを無視してダイニングを出る。
正直、進展の無い押し問答にも飽きてきた。
しかし俺のそっけない態度に引く事も無く、パステルは俺の後を追いかけてくる。
「印刷屋のご主人にも、今回の依頼人にも頼まれたんだもん。嫌だなんて言えなくって・・・。」
こいつの事だ2人掛りで頼み込まれたんだろう。
日頃世話になっているパステルとしては断り切れなかったのは想像しやすい。
でも。
それとこれとは別だ。
世話になっているのはこいつであって俺じゃねぇ。
なにしろ、今回の依頼を俺は断じて受けたくねぇ。
例え、こいつに頼まれたとしても。
「トラップ。そのう・・・お礼も少しは出るし?すぐ済むよきっと!だから・・・」
俺を逃がすまいと、腕をがっしり掴んだままパステルは離す様子は無い。
その腕は魅力的でも、依頼内容には魅力を感じねぇ。
謝礼の金額を聞いて余計に。
「少しだあっ!?500Gって子供の小遣いかよ!んなはした金で俺様に頼もうってのが間違ってんだよ!」
「おやぁ。2人でこんな所で何をしてるんですか?」
いきなり、ガチャリと玄関のドアが開いてキットンが帰ってきた。
「そ、それが・・・。」
パステルがしょんぼりとキットンに説明をしようとすると、いきなりキットンに遮られてしまった。
「ああぁあっ!思い出しましたー!パステル。そう言えば印刷屋のご主人が例の依頼の謝礼、間違えてましたって言ってましたよ!そうでした!そうでした!何か忘れていると思ったんですけど、パステルのそのボケッとした顔を見たら思い出しましたよっ!」
「・・・・・・・・。」
チラリと隣を見ると、すっごく複雑そうなパステルの表情があった。
そりゃそうだよな。
「なんだよキットン。こいつが俺に断りも無く勝手に受けてきた依頼だろ?」
パステルの怒りを静めるべく、話を逸らす。
が・・・・。
「おや。トラップがあの依頼を受けるんですか?私はてっきりクレイだとばっかり思ってましたよ。依頼人の目は節穴じゃないんですかねぇ。」
「・・・うっせぇぞ、キットン。」
イラッとくるキットンの発言に凄んでやる。
「もうっ!キットンはいつも一言多すぎなの!で?謝礼は本当は幾らだったの?」
「ええ。最初パステルには500Gと言っていたみたいですが、本当は5000Gの間違いだったみたいです。」
「「5000G-!?」」
「はい。」
「ウソ!そんなにくれるのっ!?ちょっと!これは受けるよね!?5000G全部トラップにあげるから!」
「バカ!あったりめぇだ!」
「じゃあトラップ、依頼を受けてくれるのね?」
キラリとパステルの表情が輝く。
そして俺の寂しい懐にも希望の光りが輝きだした。
5000Gが手に入るとなっちゃぁ、俄然とやる気が沸いてきた。
「おうよ!その依頼、俺が引き受けてやるっ!」
「ありがとう!トラップ!!」
パステルにも感謝されて気分は最高だ!
「よっしゃあぁっ!トラップ様の男のプライドに賭けて、この雑誌のモデル依頼、完璧にこなしてやるぜ!」



*******



そんな経緯で受けたこの依頼。
確かに5000Gはしっかり頂けたし満足で依頼を終えたはずだったのに・・・・・。
この仕打ちには納得いかねぇっ!
まだ笑い転げているパーティメンバーに俺の怒りは頂点に達した。
「お前らいい加減にしろよっ!」
バンッ!とテーブルを叩くと一瞬、笑い声が止まった。
止まってパーティメンバーが一斉に俺の顔を見つめる。
ふぅ。・・・・やっと収まったか?

「・・・ぷ!」
「ぶぶっ!」
「ぐふっ!」
「だはっ!」
「くくくっ!」
「ぷー!」
俺の顔を見た瞬間、全員が一斉に吹き出した。

「「「「「「だっはっはっはっはっはっ!!」」」」」」

再び爆笑の渦。
「おーまーえーらぁー!!」

「あはははっ!不思議とトラップの顔と雑誌を交互に見るだけで笑いがこみ上げて来るんだよ!」
「いやいやぁ!よく撮れてると思いますよ?でもモデルがねぇ。ぐふふふふふっ!!」
「トラップ格好いい。でも・・・・どうしてか笑わずにいられない。くっくっく。」
「とりゃーがこんな格好してるの変なんだおぅー!だから笑ってあげるんだー!」
「トラップあんしゃん格好良いデシよ!でもこんな真面目な顔したトラップあんしゃんはなんだか可笑しいデシ。」
「トラップ!本当に格好良いよ!似合ってるしね!でもやっぱりみんなが言う通り、いつものトラップと違うからなんだか違和感がありすぎちゃって・・・・。ほらっ!トラップの性格もよく知ってるから余計・・・ね?今回の依頼、受けてくれて本当にありがとうね!お陰で今月の雑誌、めちゃ売れなんだって!印刷屋のご主人も感謝してたよ?」


「うっせぇー!!お前ら言いたい放題言いやがって!!俺はもう二度とモデルの依頼なんか受けねぇからなっ!!」
家中に俺の絶叫が響き渡る。
「ええっー!?また次回もお願いしますって頼まれちゃったよ、私!」
パステルの勝手な言い分にもブチ切れだ。
「知るかっ!クレイにでもやらせとけっ!」
そうだ!最初っからクレイにやらせとけば良かったんだよ!
くっそうー!!5000Gに目が眩んだばっかりに。


「ぐふふふっ!解ってないですね。クレイがモデルをしてもはまり役なので誰も笑えないじゃないですか!」
こいつは・・・!
本当に一言二言多いんだよっ!!
「俺は笑いを取るためにモデルをしたんじゃねぇんだよっ!!!!」
こんな家出て行ってやる!
家出だっ! 
玄関に向かう俺の背中に意中の女性が声を掛けて来た。

「あ!トラップ。夕食には帰って来てよ?」




END


トラップが虐げられてる。(笑)
んで、パーティに爆笑された問題の『トラップモデル写真』

ご覧になりたければどうぞ。
ちなみに、みいはとりさんを『正装してればトラップも格好良く見える魔法』にかけるべく、必死に描いたんですけど。
描き終わって冷静に見たら自然と笑いが込み上げ来た。爆笑!!
無理無理!!ww
面白すぎるもん!!
だからパステル達の気持ちがよく解る。
うん。
ワラエルvvv
『正装モデルトラップ』

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《特別な人》


「トラップ。出来ましたよ!例の薬です。」
いきなりキットンに差し出された小さな飴玉。
「何がだよ。」
例ってなんだよ?
薬なんて頼んでねぇし。
第一、そんな怪しい薬誰が飲むかっつうの!
「一ヶ月ほど前に言いに来たじゃないですか。鈍感が治る薬が欲しいって。」
「鈍感・・・・?あっ!」
思い出した。
それは、今日から一ヶ月も前の話。


******


「なあ、キットン。」
その日、俺は気まぐれでキットンに話しかけた。
「・・・・・なんですか。今忙しいんです。」
こっちをチラリとも見ずに、机に向かって何かを調合しているキットン。
ま、返事があるだけ今日はマシか。
「例えばさぁ。鈍感が治る薬とか作れねぇの?」
冗談9割、本気1割。
本当にあればいいと思ってるわけじゃねぇけど、もしも・・・と考える。
あいつがもしも鈍感じゃなければ、どうなっていたのだろう・・・と。
「鈍感・・・・ねぇ。あなたはそんな薬に頼りたいと本気で思っているのですか?」
キットンは試験管を目線の位置に掲げて、少し振りながら呟いた。
俺を試すような言い方のキットンにも、今は腹が立たねぇ。
「んー・・・。いや、なんとなくそう思っただけ。」
本当にそう思っただけだ。
キットンにそんな薬を作って欲しいと頼みに来たわけじゃねぇから。
「そうですか。では邪魔なので出て行ってくれませんか?」
・・・・・冷てぇ奴だな。
「わぁーったよ。」
キットンに聞いてもらって、俺の気も済んだし?
今日は素直に出て行ってやるよ。
この話は今日限りでお終いだ。
きっと、キットンの奴も数分後には忘れているだろうしな。



******



パステルからバレンタインのチョコを貰った後、キットンに呟いた俺の愚痴。
キットンの奴、覚えてたのか。
「今日は丁度ホワイトデーですし、パステルのプレゼントに使ってみてはどうですか?」
怪しく差し出された薬は、どう見ても綺麗な飴玉にしか見えなかった。
「それであいつの鈍感が治んの?」
嘘くせぇ。
「多分ですけどね。即効性はありますが、持続時間は数分だと思います。」
数分・・・か。
数分あれば十分に鈍感が治ったかどうか、試す時間には十分だ。
「ふーん。」
キットンから飴玉を受け取って一応確認を取る。
「死んだりしねぇよな。」
「毒薬じゃないんですから、死んだりなんかしませんよ!失礼な!」
キットンは心外だ!と、プリプリ怒りながら去っていった。
ま。せっかくだし?
いっちょ試してみるか?


「パステル、これやるよ。」
握り締めたままだった飴玉をパステルに差し出す。
「私に?」
自分の部屋で小説を書いていたパステルに
「ほら。今日はホワイトデーだろ?」
そう、もっともな理由を付けて押し付ける。
「あっ、そっか。ありがとう!」
疑う事もなく、素直に受け取るとそのまま口に入れた。
「あまーい!!不思議な味だけど美味しい!ありがとう。トラップ!」
にこりと嬉しそうに笑うパステルを真っ直ぐに見つめる。
「なぁ、パステル。」
「ん?なあに?」
さて。
効果が現れるか否か。
「バレンタインの時、俺の為に特別なチョコを作ってくれて嬉しかった。」
キョトンとした顔のままのパステル。
その横で机に腰を下ろす。
「ビターチョコの事?」
「そ。自分が特別だと思ってる奴からの特別扱いだったからな。」
「特別・・・・」
俺の言葉を一人、口の中で繰り返したパステル。
このまま「何が特別なの?」とでも言われれば、薬の効き目は嘘になる。


だが。
静かにパステルの瞳が大きく見開かれ、その口から発せられたセリフは。
「私がトラップの特別・・・・って事?」
「っ!!」
通じたっ!?
一気に俺の胸が高鳴る。
嘘だろ!?
本当に鈍感が治ったのかよ!?
ドキドキと五月蝿い心臓を押さえつつ、落ち着けと自分に言い聞かせる。
でも・・・
俺の想いがついに伝わったのかと思うと、胸の奥から熱く込み上げてくる感動は抑える事が出来なかった。
素直に俺の胸に沸く「嬉しい。」という感情。
秘かに想い続けた年月を思うと、それだけで胸が一杯だった。
やべ・・・。
泣きそうだ。
パステルはさっきよりも赤みを帯びた頬と、少し潤んだ瞳で俺を見つめている。
「トラップ・・・それって、トラップが私の事を・・・きゃっ!」
最後まで聞かずにパステルの体を引き寄せ抱きしめた。
そして耳元で伝える。
「好きだ。」
ぎゅっと唇を噛んでたった一言。
ずっと、胸に仕舞ってきた想いを口にする。
言ったと同時に、俺の目から一粒の雫がこぼれた。
ダサいと思う。
格好悪りぃ。
男が泣くんじゃねぇよ。
いろんな想いが交錯しながらも、決して曲がらない俺の心。
それは、
こんなにもパステルが好きだと言う気持ち。
想いを口にしただけで涙がこぼれる程、俺はこいつが好きなんだ。
大切にしてきた想い。
いつの間にか、こんなにも大きく育った感情。
「トラップ・・・・」
腕の中のパステルが優しく、俺の名前を呼ぶ。
「トラップ、私、今までどうして気付かなかったんだろう。不思議なくらいトラップが好き。
知らない間に私もトラップが特別になってたみたい。」
そう言ってパステルの腕が俺の背中へ回る。

きゅっ。

優しく抱きしめられた。
目頭が熱い。
グッと我慢しても、再び静かに涙がこぼれた。
今度は止まることなく。
ただひたすら溢れ流れて行く。
大切なパステルへの想いと共に。


END

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そんなわけでモデルトラップどうぞ。


20100304004024.jpg


































どう?とりさん。魔法に掛かった?
爆笑の魔法。w

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まるりさんの失恋儀式SSの続き漫画です。
重たいかもしれません。
すみません・・・
(*台詞だけペン入れしました。)





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タイトル通りです。
《トラップよ大志を抱け!》の反省会が開かれた模様です。笑
ただひたすらに、トラップとキットンが交互にしゃべり続けてます。
おまけ的な感じで書いたので台詞オンリーですが、よろしかったらどうぞ。


《トラップよ大志を抱け!の反省会》


「キットン。俺、これ以上どうしたらいいのかわかんねぇよ・・・・。」
「ふむ。パステルは本当に手ごわいですね。」
「手ごわいなんてもんじゃねぇよ!俺・・・・時々アイツがわざとボケてんじゃねぇかと思うんだけど?」
「だっはっはっはっは!それは無いでしょう!あのパステルですよ!?ありえません!」
「でもよぉー。アイツが恋愛感情をもってねぇわけじゃないだろ?現に、あのヤロウの・・・プロポーズはちゃんと理解してたんだし。」
「あぁ。ギアですか。」
「・・・・分かってんなら聞くな。それなのになんで俺の告白はアイツに理解させねぇんだよ!」
「あなたとギアの違いですか?それは『絶対的な信用度』じゃないですか?」
「信用度・・・?んじゃあ何か?俺がアイツに信用され過ぎてるから、俺の告白が伝わらねぇって事?」
「いえ違います。」
「はあ?」
「逆ですよ。逆。反対にパステルから信用されなさ過ぎなんですよ。あなたが。」
「・・・・・・・ケンカ売ってんのか。」
「売ってませんよ、別に。」
「んじゃあ、どーいう事だよ!長い付き合いの俺よりあのヤロウの方がパステルに信用されてるって。」
「何故トラップよりもギアの方がパステルに信用されているかですか?」
「・・・いちいち名前出すんじゃねぇよ。」
「はあぁ。それはあなた自身の日頃の行いを振り返れば、分かる事だと思いますが?」
「うぐぅ・・・・・・。」
「ふふふ。心当たりがあり過ぎるでしょう?パステルはあなたの言動よりも、ギアの言動を信用していると言う事です。
だからトラップ。あなたがたとえ何度パステルに『好きだ』と言っても、パステルの中では『また冗談を言ってる』と解釈されてしまうんですよ。」
「・・・・・・・・。」
「それに、原因はもう2つあると思います。」
「2つ?」
「はい。一つ目はあなたがパステルに信頼されすぎていると言う点です。」
「はあぁぁあ??信用はされてねぇのに、信頼されてるってどういう事だよ。」
「読んで文字の通りですよ。彼女が冒険者になった理由を考えれば、分かることです。」
「理由ねぇ・・・・。」
「パステルは自分自身の生きている意味、存在理由を含めて自分の居場所を探し求めて冒険者になると決めたんじゃないでしょうか。もしかしたら彼女自身、そこまで深く考えての行動では無いかもしれませんがね。」
「・・・・・能天気なヤツだからな。」
「ふふふ。そうですね。普通の女の子がある日突然、冒険者になろうと思い立って旅立つんですからね。無茶もいい所です。
まぁ・・・・その無茶な性格のお陰でこうして出会えたんですけどもね。」
「まーな。」
「おっと、話が道がそれました。それで、私達がエベリンで一緒に暮らしていた頃に、沼の精霊使いと揉めた事があったでしょう。」
「あっー!!あったなぁ、そういや。」
「あの時あなたがパステルに『クレイといて何も感じないのか?』と聞いた時、私思ったんです。」
「なにを?」
「パステルの中に『恋愛』をする余裕が一切無いんじゃなかろうか。と。」
「三つ目の理由はそれだな。」
「はい。あの頃のパステルにはただ、『今を生きること』に対して一生懸命だったんです。今でもその姿勢は変わってはいません。彼女は今でも毎日を必死に生きようとしています。きっと我々の誰よりもね。」
「・・・・あいつが・・・『家族』と言うものに人一倍固執しているのは知ってるし、『家族』の繋がり。それを望んでいることも分かってる。
でも・・・・そればっかりは自分で見つけねぇとどうしようもねぇ。自分の居場所をきちんと見つけれられねぇとあいつには、恋愛なんて余裕出来ねぇだろうな。」
「おや。ちゃんとトラップも気付いていたんですね。」
「ったりめぇーだ!だから俺達パーティの事を信頼しきってるって言いたんだろ?俺もおめぇらの事を信頼しているがそれは『家族みたいな仲間として』だ。あいつは、『仲間みたいな家族として』と考えてる。
どう思うかはあいつの自由だが、この家族は・・・・・」
「ええ。『かりそめの家族』に過ぎません。我々はいずれバラバラになりみんな、本当の家族の元へと帰るでしょう。ルーミィにも家族が見つかれば、彼女も必ず・・・・」
「・・・・・・そうだな。でもパステルは・・・・」
「・・・・・トラップ、これは私の勝手な願いなのですが。」
「あ?なんだよ。」
「あ・く・ま・で・も・私の!希望ですよ?いいですか!?」
「だぁっ!わあっーたよ!グダグダ言ってねぇで、さっさと言えよ!」
「私は・・・・私はいつか、このパーティが解散する時にパステルの帰る場所がトラップ。
あなたの隣であって欲しいと思っています。」
「!・・・・・・キットン・・・」
「トラップ。私もあなたを一人の信頼のおける仲間であり、生涯の友だと思っています。それと同時にパステルの事もあなたと同じくらい大切に思っています。そんな大切な2人には幸せな人生を歩んで欲しいと、心から願っているのです。日頃パステルが幸せそうに笑う隣にはいつも、トラップ。あなたがいるのですよ。
・・・・・・いつかきっと、あなたの想いがパステルに届く日が必ず来ると信じています。」
「・・・・・おう。」
「ま。これはあくまでも私の願いであって、パステルの願いではありませんけんどね!全然!!」
「わぁってるよっ!んなこったぁ。しつけぇんだよ、おまえは!」
「いたいですねー!せっかく人が親身になって話をしているというのに、あなたと言う人は!」
「・・・・・サンキュ、キットン。
ま。めげずにこれからも頑張ってみるわ。」
「はい!応援団一同、心から応援してますから、頑張ってください!!」
「・・・・・応援団・・・・・?何だよソレはっ・・・・!!」
「あっ・・・・な、何でもありません・・・。」


反省会お開きー☆

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございますvvvv
こんなおまけですみません;;;;

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